田中 櫻|プロフィール
僕自身、昔から髪のクセに悩んできました。
美容室でカットをしてもらっても、一度も満足できず、自分の髪はこういうものなのだと諦めかけていた時期もあります。
だからこそ、同じように髪の悩みを抱える方の力になりたい。そして、自分自身も納得できる技術を身につけたい。
その思いが、僕の美容師としての原点です。
福岡県出身。美容専門学校卒業後、上京しました。
カット技術の名門PEEK-A-BOOに入社し、アシスタントとして経験を積んだ後、スタイリストデビュー。
サロンワークを通して、カットの基礎から応用まで技術を磨き続けてきました。さらに、カットアカデミーなどの技術教育のサポートにも携わり、自分自身が技術を身につけるだけでなく、その技術を深く理解し、追求することの大切さを学びました。
そこで培った経験は、現在のカット技術の土台になっています。
さらに自分の技術の引き出しを広げるため、イタリアへ。
イタリアでも大手のサロン、Compagnia della Bellezzaに入社し、約2年間、現地のお客様と向き合いながら、ヘアカラーやカット、スタイリングなど幅広い技術を学びました。
そこで感じたのは、文化や生活習慣が違えば、美容師に求められる技術も、美しいとされるバランスも変わるということです。
例えば、毎日シャンプーをするとは限らない生活では、ブローで髪型を整え、できるだけ長くスタイルを維持することが大切になります。また、クセのある髪が広がらないように、カットでシルエットにメリハリをつけることも重要でした。
美容室のあり方も、日本とは異なります。
コロナ禍のイタリアでは、最初のレッドゾーンで厳しい外出制限が敷かれ、美容室も営業できませんでした。しかし、2度目のレッドゾーンでは、美容室の営業が認められました。
その経験から、美容室は単に髪を綺麗にする場所ではなく、人々の日常や心を支える場所でもあるのだと強く感じました。
こうした経験を通して、技術だけでなく、その背景にある文化や生活習慣、お客様が求めるもの、そして美容室が人々の生活の中で果たす役割まで考えるようになりました。
日本とは異なる環境で得た視点は、今も美容師として仕事に向き合ううえで、大切な経験の一つになっています。
帰国後は業務委託やフリーランスを経験し、3年後、豊島区・大塚にカフェ併設サロンkokkoをオープン。